ちえりちゃんのラビリンス

浪人失敗世間知らずマンの書き殴り

シンガポールで住んでいた家の話など(コンドミニアム)

最近オリエンタルラジオの中田さんが話題に上がるたびに、自分のシンガポール生活が懐かしいな~という気持ちになる。

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実はちえりちゃん、3年ほどシンガポールに住んでいたことがあります。中学校のまるまる3年間。といっても、語学留学とかではなく日経勤務の父の転勤についていっただけなので、自ら選んだ道ではないですが。

 

しかも現地校やインターナショナルスクールではなく日本人学校に通っていたため、オリラジ中田さんのところの子供のように、英語が話せるわけでも、中国語が話せるわけでもないのだけど……
向こうでの暮らしは本当に素敵な時間だったなと思うし、シンガポール、本当に良いところなんだよな・・・と思うので、魅力の一部を思い出せる限り書いてみようと思う。

ちょうど辞令がでるのもこのくらいの時期だったよね?
少しでも参考になれば。

 

といっても、3年も向こうで生活してれば取り上げるトピックがありすぎ状態なので、今回はとりあえずお家の話でもします。住宅事情と自分の思い出語り。
今後は「日本人学校での生活」や「日本人向け学習塾の話」なども出来ればしたいと思う。希望(できるとはいってない)。

 

訂正などあればコメントへよろしくお願いします。

 

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さて、シンガポールに住んでる日本人は基本的に「コンドミニアム」に住んでいます(もちろんみながそうというわけではない)。
コンドミニアムの定義はよく知らないけど、まあマンションみたいなものですね。

都内タワマンの方がイメージとしては近いかな…?タワマン+αって感じです。

でっかいマンションの中に、コンビニプールテニスコートバスケコートシャワー公園スポーツジム、サウナその他もろもろついている。もちろんコンドミニアムによって付いてる施設は違うけど、基本的には盛りだくさん。

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↑こんな感じ。

加えて、入口のセキュリティはしっかりしてるし、警備員みたいなのもそれなりにいる。まあシンガポールの治安はかなり良いですが(21時に子供が塾から家まで歩いて帰宅できる感じ)、セキュリティがしっかりしてるに越したことはないしね。

 

ちなみにコンドミニアムの家賃は、ざっと月50万とか70万とかそういう感じだそうです。賃貸じゃなくお部屋をちゃんと購入しようと思ったら、2~3億は普通にかかってしまうのだと親に聞いた。今はもっと高いのかな?
シンガポールは土地が狭すぎて東京23区ぶんくらいしかない国なので、住宅関連の高さは納得だけど……普通に日本の芸能人が住むマンション並の家賃でビビってしまう。

……すごい富豪みたいな生活が頭に浮かぶでしょ?まあ当たらずとも遠からずですが、これにはもちろんカラクリがあります。

そう、家賃補助

「日本企業」から「転勤」という形でシンガポールに来ている人であれば、だいたい企業が家賃を払ってくれる仕組みになっています。そうでもないと、こんな家に住めないよ庶民は!!!(大声)。ということで、ちえりちゃん家は大富豪でもなんでもありません。もちろん、必死に働いて家を支えてくれているお父さんには感謝してもしきれませんが。

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とはいえ、当たり前ですが家賃補助にも限度額があります。家賃補助の額は企業によってバラバラなので、基本的には企業側からコンドミニアムの候補が提示され、その中から選ぶというのが多いらしい。
あまり文章にするような話ではないけど、住んでいるエリアで親の職業がなんとなくわかったりする場合もありました。銀行員の友達はオーチャード!みたいなね。いやもちろんそんなこと明け透けに話したりはしないけども

 

そして日本企業の駐在員とは対照的に、一部外資現地採用などの日本人は、会社から住宅手当は出ないので、住むコンドミニアムまたはエリアが大きく変わってくる場合があるようです。正直この辺の話は自分の体験というよりは友人が言ってた話なので、もし間違いがあれば教えてください。

 

いや、なんでこんなに住宅手当の話ばかりしてしまうのかというと、自分も将来的にシンガポールで働きたいと考えているので、この辺は気を付けないとな・・・と思っているからです。オリラジ中田さんぐらい圧倒的な「「「財」」」があれば、会社からの補助など無くとも月70万のお家に住めるだろうけど……自分はその域まで到達できるか怪しいので、駐在ルートでシンガポールに行けたらなとボンヤリ思っています。親からも「(すごい投資家や起業家にでもならない限り)シンガポールでお金に苦労せず楽しく過ごすのは厳しいと思うよ」と何度も言われています。もちろん稼ぎがとてもよければ問題ない話なんですが!!!!!(2回目)なんとかしてシンガポールで楽しく暮らせないかと模索中です。いいアイデアがあれば教えてください。

 

 

さて、飲みの席でするような話はここらへんにしておいて。


私が住んでいた家についてのエピソードなどをぼちぼち話していきます。

 

私の住んでたお家は、わかるひとにはわかっちゃうかもだけど、River Valleyと呼ばれるエリア?にありました。コンドは、入り口にデカい坂と滝とモサモサの木があるところ!

当時は日本人が多いコンドミニアムとしても知られていて、日本人学校のスクールバスも必ず止まっていました。

今はどうなんだろう……明治屋の移転に伴って、リバーバレー周辺は少し活気がなくなったと聞いていますが……当時はまだドンドンドンキが台頭してなくて明治屋一強時代だったので、このエリアはとても暮らしやすかったです。
当時もドンキ自体はあったんですが、今ほどは充実してなくて……積極的に行くことはなかったですね。ドンキが本気になってからはかなり便利になったらしいので、そこらへんは各自Twitterなんかを活用しつつ調べてもらえればいいんじゃないかなと思います。もしかしたら住む場所の参考にもなるかも。

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ちなみに買い物は、コンドミニアムの中にある売店か、明治屋、たまにUEスクエアのフェアプライスに行っていました。あえて遠くにいく必要は特になかったね。便利でした。

 

リバーバレーに住んでいて良かったなと思ったのは、明治屋のおかげで日本食(的なもの)が簡単に手に入ることでしたね……というのも、私は食事面の変化が意外とメンタルにきてしまったので……
慣れ親しんだ日本の味が身近じゃないだけでこんなにも海外生活が嫌になるのか、と来星当初は思いました。
例えば、私は外国のマヨネーズがあまり口に合わなかったんだけど、明治屋でクソ高い日本マヨネーズが買えるようになってから食べられるものが増えたとか。あと出汁・醤油は生命線だなと思ったり。

 

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外国マヨ、ホントにキツイ

 

シンガポールで日本の食べ物を手に入れようと思った場合、とにかくお金はかかってしまいますが、お金さえ出せば何とかなってしまいます。
自炊だけじゃなく外食に関しても、日本食がここまで充実しているのはシンガポールの魅力であるともよく言われますね。他の国を経験してからシンガポールに来た人たちなんかは、日本食レストランの多さに大喜びしてました。
まあ食事関連の話は、また別の機会にでもできればなと思っています。


さっきから食事面の話ばかりだけど、明治屋が入っていた建物には紀伊国屋ユニクロもあったので、本当に軽く日本にいるような気分でした。家の近くに紀伊国屋があったおかげで、日本で塾に通っていた時と同じように文房具が手に入るのは助かりました。日本の文房具、強すぎる。

 

逆にリバーバレーで不便だったのは駅が近くにないことかなあ……一番近い駅で、歩いて15分とかかかるような感じだった気がする。だから電車を普段使いはしてなかったかな。
とはいえシンガポールバス網が発達しているので、電車がなくてもあまり問題はありませんでした。

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イギリスみたいなダブルデッカーも多い

バス、めちゃめちゃ安いし(1ドルぐらい、遠くても2ドルぐらい)本数も多いし、シンガポールで暮らしていくうえで使いこなせるようになると強いよ!!
というかわざわざ欠点として駅がないことを挙げたけど、今は明治屋のところにも駅ができたそうなので、電車問題はあっさり解決している。

 

コンドミニアム周辺の環境はこんなところかな。

 

次はコンドの中身?についての話でも。

 

 

部屋は、オーナーから借りる形で住んでいたので、家具などが備え付けでした。オーナーこだわりのアジアン家具が元々用意されていたので、引っ越しではあんまり家具を持っていかないで済んだ。(母の婚礼タンス?なんかは、日本の家に置いていきました)

家は全面が大理石の床で、とてもヒンヤリ。常夏のシンガポールにはめちゃめちゃ向いてるなと思いました。ただし、これは大理石の家に住んで初めてわかったことなのですが、ヤクルトをこぼすと酸で大理石が変色してしまうので、細心の注意を払って生活する必要があります。つくづく庶民には厳しい家だな…庶民は大理石をホイホイと買い替えられるわけもないので、酸性の何かをこぼしたときは急いで拭き取らねばなりません。あ、友人は犬のおしっこに悩んでたな……

 

そうだ!!これは今から家を借りるつもりの人に良く聞いてもらいたいんですが、退去時の傷・汚れでオーナーと揉めたりすることがよくあるので、家を借りる時点で間に代理店?代理人?をちゃんと挟んだほうがよさそうです。てかマジで挟んでください。うちはオーナーと直接契約をしてやり取りしていたんですが、ちょっとめんどくさいことになってしまいました……
何がめんどくさいってね、入居前からあった傷に文句をつけられたりして、その修繕費を払う羽目になったりします。
レンタカーを借りる時みたいに、責任者がいて、借りる前からの傷や、借りた後にできた傷を、ひとつ残らず徹底的に確認しておく仕組みがあればこんなことにはならなかったのですが……そういう手順を取るべきだというのを知らなったので、うちが家を借りる前からあった傷(オーナー自身がつけたと思われる)の分の修繕費の支払いを押し付けられたりしてしまったんです。いやあ……無知でした……

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引っ越し当初から、下手にオーナーと距離を縮め、なあなあにしたままでいたら、退去時にめちゃめちゃ金をとられることになってしまったという……

うちの家はこういうことに無知だったので、最終的にオーナーと険悪な感じで別れることになりましたが、お友達家族は代理人を挟んでいたので、すべての傷を確認したうえで何事もなく引っ越すことができたと言っていました。うー。三者とともに傷の確認を行ったうえで住むようにしたほうがいいということで、皆さんもお気をつけください。

あとオーナーと直接契約したせいなのかわからないけど、ときどきオーナーが家に急襲(?)してくるのも厄介でした。
「今日時間できたんだけど行っていい?」って突然連絡してきて、フラッと現れる、みたいなことが何度かありました。そのたびに、焦ってお家を掃除して、家に迎え入れる準備をしなきゃいけなかった…(笑)
貸している家とはいえ「俺の家!!」って認識だったんでしょうか……陽気なおじさんでしたが、退去時に大金を取られたことに対して両親がひどく腹を立てており、なんとなく、いい思い出ではありません。

 

家の間取りで特徴的だったな~と思うのは、メイドさん専用ルームがあることですかね。シンガポールではメイドを雇うのが一般的みたいで、住み込みでお世話になる家庭がかなり多いらしいです。
ちなみにうちは、ママンが専業主婦だったこともあるけど、「知らん人と一緒に暮らすの無理や…」という考えの家だったので、メイドさんを雇ったことはなかった。
けどまあ、普通にメイドさんと暮らしてる友人もいましたよ。お友達家族と動物園へ遊びに行った時、メイドさんが普通についてきて驚いたりはした。家族みたいなもんなのかね。
家によっては、メイドさんとのやりとりで子供に英語を覚えさせるとかもあるらしく、メイドさんの可能性無限大。

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ちなみにメイドメイド言ってるけど、「萌え萌えキュン♡」的なご奉仕メイドではなく、東南アジアから出稼ぎに来てる肝っ玉母ちゃん的な女の人が多いです。特にフィリピン
コンドミニアム内では、半袖・短パン・ビーサンでデカい犬を連れて歩いているメイドさんをよく見かけます。きっと富豪の家にいる犬を散歩させるよう言われているんでしょう。

シンガポール共働きの家庭がとても多いし、メイド雇用にかかるお金は税金から控除になるのもあって、メイドさん需要は本当に高いみたいね。うちの家のオーナーも、よくうちに来ては「床掃除はメイドにやらせなよ!」と言ってた。
日本も女性活躍社会を目指すならこういうのを見習って、働く女性の負担を減らす政策とかやってほしいよねと思います。

 

閑話休題

 

あと、ついでに、これはシンガポールの家って便利だなーと思うやつなんだけど、家にダストシューターがある。ごみを投げ捨てられるポストみたいな。蓋をパカッと開けて、そこからゴミをポイする仕組み。そのまま下のごみ処理場に繋がっているらしく、いちいちゴミ捨てに行かなくてもいいということになっている。
たまに自分より上の階に住んでる人間がビン・カンを投げ入れるせいでガラガラガラ!!とものすごい音がする時があるが、まあ慣れれば平気。

 

コンドミニアムで良かったことは、すぐ近くにジムがあったことかな。ジム備え付けは強い。近い範囲で運動できるのがとても良い。
ちなみにうちは陸上部一家でみんな走ることが好きなんだけど、コンドミニアムのランニングマシーンを乱用していた。もちろんランニングマシーンだけじゃなく、足と肩とか、そういうのを鍛えるものもあったので筋トレ好きマンも安心だよ。

んで、うちからマーライオンのエリアまで走って15分~20分ぐらいの距離だったこともあり、よくマーライオンまで走ったりしていた。家族で走って、ベイエリアの夜景見てキャッキャして、また走って帰る、みたいな生活。

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夜景、綺麗なんだよな~。マーライオンの正面はマリーナベイサンズもあるのでとにかく大迫力。
ちなみに、シンガポールって暑すぎて運動できないんじゃないの?と思われるけど、放射冷却があるので朝と夜は程よく涼しいよ。昼間はもちろん出歩かない方がいいくらい暑いが。

日本の夏の夜で、フラッと外に出たくなる温度の日があるじゃん、あんな感じの気温です。

 

自分で書きながら思うけど、なんかインスタ映えしそうな生活ですね。当時はその価値にほとんど気づいてなかったけど。

 

あと印象的な思い出は、コンドミニアムについてるプールで遊んだことですかね。だいたいのコンドミニアムにはでかくてしゃれたプールがついているので、同級生との遊びといえばプール!なんてことも多かった。特に小学生ね。うちのコンドミニアムは、女神の手から水がジョボジョボでてるのがおもろいと言われていました。

家が近い友達同士でナイトプールをすることもよくあったよ!

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↑こんなんではない

いまやナイトプールと聞くと陽キャウェイがホテルに殴り込み行くやつ(???)みたいな認識があるけど、当時は小中学生の子供がいる家で普通によくあるイベントだった。

プールサイドに並べられたビーチチェアで親同士が楽しそうに談笑し、子供はひたすら遊ぶ!て感じ。
こんだけプールをやる機会があるからか、日本人学校のみんなは泳ぐのがハチャメチャにうまいです。

 

またもインスタ映えしそうな遊びで笑ってしまうね。


実際自分が就活してた時、「シンガポール駐在になったやつのSNSキモすぎて見られない」的なことを言ってる社員さんもいたのでそういうもんなんでしょう。毎日が映え~な生活。
いやあ、そういう生活がそれなりに楽しかったという記憶があるので、私もシンガポールで働きたいなんて夢を持ってしまいました。

 

さて、なんのためにブログを書きだしたのか忘れかけていましたが
シンガポールの魅力を伝える」「シンガポールに辞令が出た人の参考になれる文章を書く」みたいなことを冒頭で言っていたのを確認しました。
魅力?かはわからないけど、現地で暮らした人間らしい視点から話ができたんじゃないかと勝手に思っています。あと自分の中で死にかけてた記憶たちを救出できてよかった。

ということでこのブログが誰かの参考になれば幸いです。

今日はこの辺で!あでゅ!!