ライトノベルが小学生ワイを救った
「君は中高の話はするけど、小学校の話を全然しないよね」ととある友人に言われたから、意地になって小学校の話をしてみようかと思った。私だって小学校の思い出があるんだぞ!!!
……といっても、普通の地元の市立小学校を卒業しただけなので、特に際立った特徴とかはないし、いまいち面白みに欠けるんだけどね。
ほら、中学をシンガポールで過ごしたとか、高校を監獄と呼ばれる進学校で過ごしたとか、そういうことは特徴的で面白いかなと思うからこそブログにしがちなわけだけど。
まあいいや、
あんまり面白いエピソードもないけど、小学校時代のなかでも、比較的濃いと思われる思い出を、頑張って絞り出してみたというブログにしたいと思います。
私は人より記憶力が弱いという自負があるため、記憶に残っていることが限定的すぎることに問題があるけど…!なんとか無理やり頑張るよ!!!
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今ではちえりちゃん=オタクというのは当たり前のように認知されてると思うんだけど(自我強オタク)、
オタクに目覚めた?のは小学校3〜4年生ぐらいのときなんだよね。そこからずっとオタク。そう、意外と歴長くね?もう10年以上オタクやってるわ。
別にすごいことではないけど。
オタクになったきっかけは、クラスで隣の席になった男の子が、深夜帯アニメの話をしてたことでした。これはしっかり覚えてる。
その子は、4兄弟の末っ子で、家にいる年上のお兄ちゃんたちからいろんな情報を仕入れてる早熟タイプな子だったのね。
んで、その子が話してくれるありとあらゆる事が面白くて、隣の席でよくいろんなことをお話ししてた。その子は10歳にして「怖いですよね〜……バブル景気の崩壊!」っていう持ちネタがあったんだけど、当時全然同級生にはウケてないところがまた良かった。
いきなり脱線しそうになったんですけどね、
そんな子がある日、このアニメはおもしれぇんだ!と意気揚々と教えてくれたのが
『デュラララ‼︎』
という作品だったのよ
https://www.animatetimes.com/tag/details.php?id=1069
これは私が今でも大好きな作品で、池袋や新宿に行くたびにいまだにテンションが上がってしまう原因?なのだけど、とにかく面白い。
ざっくり言うと、東京で起こるギャングの抗争的な話。
そして、当時はアニメが放映されていたタイミングだったので(歳がバレる〜!?)、彼と彼の周辺がずっとデュラララ‼︎で盛り上がっていて、自分もその輪の中で楽しくお話ししたい!!!と思い続けていた。
ただ、当時の私にとってはすごく大きな問題があって……
あの時期の私は、親から漫画やアニメを禁止されていたのよね。
いや、明確にダメだと言われたことはなかったけど、そういったものを摂取することは良くないことだという刷り込みが激しかった。アニメを好きな人は揃いも揃って気持ちが悪い、みたいな話をされ続けた。
実際うちに漫画は一冊もなかったし、同級生の持ってる『ちゃお』や『なかよし』だって、ねだっても買ってもらえたことはなかった。
アニメも、ポケモンやイナズマイレブンぐらいならいいけど、深夜帯のものを見るなんてありえないと。
そんな感じでガチガチに育てられていたので、『デュラララ!!』を見たいっていっても簡単に見られるわけもなく……
悩みに悩んだちえりちゃんは、デュラララ!!という作品を、使い慣れないインターネットでひたすら検索しましたよ……
するとですね………
なんか小説が出てるじゃないですか……!!
当時、ライトノベルとかいう言葉はもちろん知らないし原作がラノベだというのもわかってなかったちえりちゃんだったので、
何が何やらわからず、とりあえず本があることだけは理解してそっとパソコンを閉じたあと、喜びで身体が震えていたのを覚えています。
いや喜びすぎやろと思われるかもしれないけど…!
漫画やアニメこそ禁止されていた我が家でしたが、本を読むことはむしろ推奨されていました。
毎週土曜日は、両親と図書館に行く日と決まっていて、小学生の間は欠かすことなく毎週10〜20冊ほどの本をコンスタントに読んでいたぐらい、読書好きだったのです。
まあ、読書という行為自体も好きだったけど、本を読むことで勤勉だと両親に褒めてもらえることも好きだったとかいう、嫌な小学生ですが。
さあ。そういうことです。
漫画やアニメが禁止されているせいでデュラララ!!を見られないんじゃないかと思われたちえりちゃんだったけど、ライトノベルとの出会いにより、なんとかデュラララ‼︎に触れることができるようになったのです。
もうね、嬉しすぎて図書館にある限りのデュラララ‼︎を全部借りて、全部一瞬で読み終えたよね。
近所の図書館にデュラララ‼︎がほとんど揃っていたのもまた幸運でした。意外とラノベの品揃え?は図書館によって全然違うので……
もしここでデュラララ‼︎が近所になかったら、予約とか取り寄せとかそういうシステムも知らない子供だったので、デュラララ‼︎を読むことは叶わず、オタク化しないままの人生だったかもしれません。
結局、その後デュラララ‼︎にハマりすぎて我慢できずラノベを全巻買い漁ったのですが、引っ越しの際に段ボールにこっそり詰め込んでいたら、運び出しのタイミングで一箱だけ重すぎる!と親に不審がられて開封され、無事にオタバレした話はまた別の機会にでも。
そんなこんなで、クラスのお友達とデュラララ‼︎で盛り上がる楽しい日々を過ごすことができるようになり、どんどんオタク化が進行していくことになります……
今思えばですが「親が禁止していることにこっそりハマりこんでいる私」に酔っていたフシもあるのかなと思います。当時はそんなこと考えもしなかったけど、おそらく背徳感的な。
当時小学3〜4年生だったわけなので、深夜アニメにハマってるだけでもバチ尖りなわけです。その「尖ってる自分」というのも自分に酔ってしまった原因かもしれないですが、なんといっても、親の監視の目を掻い潜ってなんとか楽しめるエンタメ、という存在それ自体が魅力だったのかもしれません。
といっても、やはり私のオタク化にはデュラララ‼︎が欠かせなかったと思っています。いくら背徳感が良いスパイスになっていたといっても、デュラララ‼︎という作品それ自体の面白さがなければ、いわゆるオタクと呼ばれる存在にはなれなかったはずです。デュラララ‼︎が本当に面白くて、時間を忘れるほどのめり込めたからこそ、親から貶され続けていた「オタク」という存在になることを厭わなかったのです…!!
ってことで、デュラララは面白い作品なんで、みんな読んでくれよな!!
ラノベ最高!!!!!!!
親からの抑圧を受けながらオタク化を目指すキッズは、ぜひラノベを読んでみてくれ。
親に読書家だと褒められながらオタクになれるぞ。
ということでさようなら。