ちえりちゃんのラビリンス

浪人失敗世間知らずマンの書き殴り

美容師との会話って受け身でいいんかな

どうも、美容院でのコミュニケーションに悩むちえりです。

 

 

生きている限り髪は伸び続けるわけなので、美容師との会話も一生避けられないイベントなわけだけど。やっぱり美容師と会話するのってめんどくさいよね~っていう。え?むしろ楽しい?……

 

個人的には、会話自体がめんどくさいというだけで、会話が苦手というわけでもないと思うんだけど、とにかく美容院での会話って妙に疲れちゃうんだよね。

とはいえ、めんどくさいというこっちの勝手な理由で美容師さんを不快な気持ちにさせてはならない!という信念?から、美容師さんからの質問の受け答えはしっかりしてしまう。私としては、必死に話しかけてくれる美容師さんの気持ちを無碍にするのは心苦しいなという思いが強くて……ホントは会話するのがめんどくさいな~と思ってしまってるけど、話しかけられたら必死に会話のキャッチボールを続けてしまう。

 

きっと会話がしたくないんなら、こちらから会話したくないオーラをバリバリに出せばいいし、受け応えも単調な感じにすれば良いんだろうなと思う。美容師さんもプロだから、経験的に「コイツ話すの嫌がってんな」って感じると思うし。そう、わかってはいるんだけど、そういうぞんざいな扱い(?)は個人的に許せないというか……商売とはいえ積極的に話しかけてくれる美容師さんのことを冷たく扱えないんだよね。好きでもない相手に必死に話しかけなきゃいけない美容師さん側の気持ちを考えると、冷たく接するのは本意ではないというか。

 

 

そうなってくると美容師さんとの会話は避けられないわけだけど、じゃあ会話めんどいマンなりに、どうコミュニケーションとったらいいのかってことになってくる。

 

 

まあ美容師さんはべしゃりのプロなので、こちらが明らかにおかしい返しをしない限り、話が盛り上がらないということはあんまりないよね。とりあえずコミュニケーションは成立する。ぽんぽん質問してくれて、そのことについてどんどん深掘りしてくれる感じだもんね。

たださ~~~

 

内容の深掘りといっても、もう過去に美容師さんが何度も掘ってきたであろう穴を、もう一度単調に掘り直してるだけというか……あ〜〜会話をこういうレールに乗せたいんだな……っていうコミュニケーションになることが多い。一度通った道をもう一回!みたいな。それが個人的にはあんまり好きじゃなくてね。

 

私が大体聞かれるのは高校・大学の話で、学校名を聞かれては受験の話を深掘りされがち。あとは最近でいえば、大学の授業がずっとオンラインなのでそのへんの話をめちゃめちゃ聞かれたり。

 

たぶん私に投げかけているのと似たような質問が、美容室で数えられないほど行われているので、同じようなパッとしない答えは他のお客さんから死ぬほど聞いたことあるだろうに、私の話を聞いて「へえ~!!そうなんですね!!」って興味深そうに反応してくれる。

それに対して、なんて健気なんだー!と思ってしまう。それが仕事とはいえ、私ならそんな退屈な会話に耐えられそうにないんだもん。私はいわゆる「床屋談義」も「床屋談義」な、そんな話があんまり得意ではないんだよね……

 

自分でも、床屋談議が極まった退屈な話をしてる自覚はあるんだけど、美容師さんの鉄板のフリからだと、誰が聞いても退屈だろうなという話以上に話を広げるのに限界があり……心苦しいけど当たり障りのない答えしか返せないんだ……

 

床屋談義ターンに入ると、常時つまんない話してごめんねの気持ちと戦わなければならない。きっと美容師さんにとってはよくあることなので、そこまで気にしないでも……と思ってくれているかもしれないけど。

こっちとしては、せっかく1対1で話すんだから、なんかおもろい話でもできたらな……と思ってしまう。思ってしまうけど、特にこれという面白ネタはない。

 

 

じゃあ、誰もが笑えるような面白ネタで話を深めるのを諦めたときに、なんか良い話題ないかなあといろいろ探すんだけど。

基本的にコミュニケーションって共感によって深みを増していく部分が大きいんじゃないかなあという自分の信念的なものがあるので、とにかく互いに共感できそうな話題を見つけようとするわけですわ。

 

 

 

するとね。さらに苦しくなるというか。

 

人はいろんなことに興味を持って生きてるわけですけど、それは同じコミュニティに属する人ほど被る領域もきっと多くて、逆に、コミュニティの質が違えば違うほど興味のある領域が被る可能性も減ってきちゃうようなところがあるじゃないですか。いやわからんけど。

 

それを考えたときにね、私と美容師さんの両方が興味を持てることで、そこから共感のツボを探していくのってマジで難しいなと頭を抱えてしまうわけですよ。

 

私って基本的に勉学に励む学生(笑)なので、大学に関する話をふられたときに、例えば遅刻して大失敗したとか、お酒の席でやらかしたとか、そういう人間臭くて誰もが盛り上がれるようなエピソードをあんまり持ってないんですよね(さまざまな場面で5分前行動が積み重なって約束の1時間前に現場についてしまう女)

自分で言うのもだけど結構カチっとしてて真面目なので、むしろそういう話題が苦手だったりする。遅刻とかサボりとか大嫌い。そういう、大衆ウケしない感性で生きてしまってるみたいなところがあり……(キリト構文イキリみたいになってきたぞ・・・!)

 

とにかくね、私の持つ価値観とそれに伴って生まれた経験では、誰もが反応しやすい共感コミュニケーションにつながる会話を広げにくいというのがあるんよ!!!(そう思い込んでるだけのコミュ障かもしれないけど!)

 

最近だと、美容師さんが「大学ってサークルとかあるじゃないですか!あれ、何入ってるんですか??」と元気よく聞いてくれたというのに、

私が「マーケティング研究部というのに所属してまして……ビジネスプランを考えたりしています」と答えたら

「あ〜!……ね!」

みたいな感じで、なんとなく場が凍ってしまい、美容師さんに半ば強引に話題を変えさせることになってしまったというのがある。

 

 

いや、なんか、そういう雰囲気になるよな…マーケティングとかいきなり言われても困るだろうな……というのはもちろんわかってたんだけど、それ以上の事実がなくて……

マーケティングって言われても、美容師さん的に他の話題に繋げるのがめちゃ難しいやろうなとは思ったんだけど、とりあえず簡潔に事実だけ伝えてしまった。今思えば、マーケティングをもっと面白そうに話すことはできたかもしれないけど……(マーケティングはとても面白いので!)でも、そもそも美容師さんの興味の範疇にマーケティングはないだろうなと思うと、やっぱりその場で話す気にはなれなかっただろうな。もしマーケティングについて詳しく聞いてくれたらべらべら喋ってただろうけど、きっと美容師さんとしてはあんまりおもしろくないだろうね。私が面白いだけで……とか考えると、そういうチャレンジングな話題は避けるべきだと思ってしまう。私は一方的にべらべら喋ってくる人が苦手なので。

 

 

そう、なんていうか、美容師と自分のバックグラウンドの違いに起因する価値観の違いとでもいうのかな、そういうのに意識が向きすぎて、会話に気を遣いすぎてしまうというのも、私が美容師と会話したくない理由だったりする。ほんとにコミュニケーション能力がある人は、その価値観の違いすら楽しんでしまうのかもしれないけどさ〜……

 

私はホントに狭くて狭くて狭すぎる世界で生きてきたからさ、唯一自分と世界が違いそうな人と触れ合う機会というのが、美容院しかないというのもあって。話題選びに過度に慎重になってしまう。

 

唐突な自分語りだけど、私の知り合いで4年制大学に進学していない友達はいないし、なんなら短大に行った知り合いすら1人もいないし、身近な範囲の人間はほとんど東大で、たまに早慶がいるかな〜ぐらいの感じだし、海外経験がある友人もとても多いし(私自身帰国子女だし)自分でもやや特殊なのかなと感じていなくもない、そういう環境で育ってる。

・・・勉強絡みの話しかうまく例として挙げられないけど、それ以外の事柄をどう表現するか難しいなと思ってしまったので、何となくそういうことかなと汲み取ってくれると嬉しい。こういう環境で育って、そのなかで自分の価値観が形成されて、似たような価値観の人たちと馴れあって~っていう人生が20年以上続いてきてるわけです。

 

 

まあ要するに、美容師と私のバックグラウンドはたぶん全然違うし、もちろん価値観もめちゃめちゃ違うやろ!みたいな話になってくる。別に美容師さんのせいとかではない。

 

私としては、私自身のさりげない話だったとしても何の工夫も無しに話すだけだと、ウザい自慢ぽくなってしまうこともなくはないだろうなと認識してて(考えすぎかもしれないけど)そういったことを、どの程度美容師さんとの会話に滲ませてもセーフなのかがいまいちわからない。こんな謎の気づかい(?)がむしろウザいしキモイかもしれないけど!!!かもしれないレベルじゃなく絶対にウザいね。ごめんなさい。

 

世の中には自分とは違う世界があって、自分のバックグラウンドはちょっと特殊かもしれないなという自覚はあって。その自覚があるから、世界が大きく違う人と話すのに疲れを感じる。いや勝手に疲れてろよって話なんだけど……

価値観の違う相手に対して、余計な不快感を与えたくないじゃん。その気遣いがむしろ不快!みたいなところがあるかもしれないけど……余計な不快感を与える可能性のあるラインには気を遣ってるつもりだけど、それでもまだ把握しきれてない部分も多いから……そのラインの見極めが嫌すぎて「美容師と会話したくない」になっちゃうんですよね。

 

まあ、ちょっとしたギャップ程度なら「へぇそんな世界もあるんだ!興味深いね!」ぐらいの気持ちで楽しめるけど、正直そうじゃないだろうなと感じてしまうことがたくさんある。偉そうに何を言うてんねんって感じだけど。

マーケティングとかも正直そう。こんなん大学でしか学ばないじゃん。決して大学に行くのが絶対的に偉いとかマーケティングを勉強してるのが偉いとかそういうことではないし、なにか貴賤があるとかいうのではないけどさ。そこだけははき違えちゃいけないけど。

でも、大学に通うのってある種特権的じゃないですか。ある程度、家庭の資本だったり情報だったり、なんかこう、いろいろ苦しい壁があるじゃん。そういう苦しさって、今の資本主義社会下では固定化されたまま循環しちゃってるじゃん。その循環からなかなか抜け出せないじゃん。

 

大学に入ったばかりの頃に出会った人たちとする会話って、深く考えなくともポンポンできちゃうんですよ。それは、バックグラウンドに起因する価値観のズレが少ないとか、そもそも「新入生」であるっていう同じステータスだとか環境だとかそういう前提があるからなんだけど。

私と美容師の間では、それがないじゃん。人生で熱を入れてきた事柄が全然違うから、お互いに盛り上がれそうなトピックを探すのが難しいな〜と思うし、ある事柄に対してどんな価値観を持ってるのか想像がつかないことも多いから、どこまで踏み込んでいいのかの線引きができないっていう。

 

 

たかだか美容師との会話程度で・・・と思われるかもしれないけど、割と深刻に、美容院からの帰り道はそんな心労でちょっと苦しい。

 

 

 

 

コミュニケーションの上手い人は普遍的な共通項を探すのに優れてるのかもしれないけど、狭い世界でコミュニケーションを完結させてきた私にとっては、今までとってきたコミュニケーションとは形が違いすぎてどうしようもない。これまでのコミュニケーションで前提としてきた共通認識みたいなものがそもそもゴッソリ「無」なので、何を話せばいいのやら……となってしまう。

 

 

 

な〜〜〜んで髪切るだけでこんな疲れるんじゃ(笑)

 

 

 

一応事前アンケートで「話しかけないでください」に丸つけるんだけど普通に話しかけられるよね。ふう。美容師さんは悪くないよ。悪くないけど。何かと心に悪い数時間なのでね……

 

 

 

 

もう色々考えるのがめんどくさいので、とにかく受け身になって、脳死で美容師さんの質問に答えるのが一番いいのかなと最近は思うようにしてる。定番の質問で、定番の受け答えをして、気まずくない程度に会話してるのが一番平和なんだと思う。

 

そういうその場凌ぎみたいな会話がめちゃめちゃ嫌いなんだけどね。しょうがないね。

 

 

 

まあそういう感じなんだけど、美容院の良い過ごし方でもあれば参考にしたいので教えてください。できればコミュ障でも何とかなるやり方でお願いします。

それではおやすみなさい。